木酢液の意外な効果と簡単な使い方



効果的な工夫

 

 

ちなみに他の意外な効果もあります。それは木酢液の匂いの効果で、焚火の時の煙のような匂いがする木酢液を苦手とする生き物が多いようで、害虫が寄って来なくなったりする点です。

 

木酢液で良い土をつくり、植物が健康に育ち、しかも害虫駆除効果につながったりするのはありがたい点です。

 

また、木酢液単体を使うのに加えて、少し工夫した使い方というのもあります。それは木酢液の希釈液に、他の生薬やニームオイルを混ぜて使う方法です。木酢液にはもともと水の分子集団を小さくする機能があり、生物組織への浸透能力が高いのですが、更にこれに薬剤を混ぜて、薬剤の効果もいっしょに浸透させていくというイメージです。

 

ニームというのは虫下しとして古代サンスクリット時代のインドで使われていた植物で、アザジラクチンという有効成分が、最強レベルの摂食阻害物質となっています。昆虫に対する忌避、成長阻害活性がある一方で、肉食性昆虫、ミミズなどの土中有益動物、脊椎動物には毒性を示しません。人体への安全性も高いと考えられています。

 

こうした利点があるからこそ、国内外での合成研究が行われているわけです。ニームオイルは国産品があるのでこちらを利用した方がいいでしょう。もちろん、木酢液だけでも500倍の希釈液で、庭の花、盆栽、家庭菜園での栄養としては最適です。